去風流に集った人々挿花の手本

ごあいさつ

去風流は今から三百年前、元禄の頃(1700年頃)流祖「去風」によって始められました。当時は華美な技巧を凝らした挿花が世に栄えていましたが、去風はその中にあって、独り簡素な花形の中に自然を表現しようとしました。

そして、それが却って技巧の花に飽きた人々に喜ばれ、一つの流儀になって以来、二世去風、一峰、一風、一道、一葉、一草亭、一華、一泉とこの流儀を伝え、現代十世家元西川一橙に至っております。去風流では、古来より山野に育成する名花や珍木を探求して挿花に利用し、花器は家元好みのもので、名匠の手による磁器、土器、竹、籠、塗り物、唐金等を用います。又、特に活け花と花器との調和に重点を置いています。

時代が変わり、どんなに生活が近代化しても、活け花はやはり日本趣味の真髄であろうと思われます。今後もできる限り、去風流の伝統を後世に伝えて行きたいと願っております。

十世家元 西川一橙 

軸  鴨之図(山本梅逸画) 花器 時代藤組耳付籠 花材  額紫陽花照花
挿花の手本ページへ

新年研究会の御報告

年が明けて始めての研究会を2019年1月27日に催しました。
お初釜等、祝い事行事が続く時期をずらせての研究会でしたので、多数の方々にご出席して頂きました。

花器は昨年花会に出展していない、少し小さめで挿入口が比較的細いものを使用し、それぞれに紅梅と水仙を活けて頂きました。紅梅は、莟が少し硬めでしたが、深い赤みを帯び清楚な水仙との組み合わせが絶妙で、庭にはうっすら白い雪が残っていましたが、寒さも少し緩み、春遠からじと言う所でしょうか。

今回は、特別企画として去風流宗家所有の茶道具数点を展示致しました。

軸  鴨之図(山本梅逸画) 花器 時代藤組耳付籠 花材  額紫陽花照花

お正月の家元の作品
五葉松 黄水仙
四方瓶 
河井寛次郎作


今回の作品例
紅梅 水仙
大雅筆立
池 大雅遺品

染付高砂
永楽善五郎作

茶杓 銘 青葉
上田秋成作


去風六世・一葉が、お茶を嗜み又、七世・一草亭も流派にこだわらず独自の感覚で茶器を揃えて、度々持て成したことに由来し、茶道具の種類が多く、今でも殆ど傷むことなく残っております。事あるごとに、お客間のテーブルに文化的価値を有する品々が無造作に置かれていて、手に触れて見ることもできます。
そして、茶道に造詣が深い方々から私達の知らない歴史の教えを請うことが出来ます。活花を唯の趣味で片付けることなく、古来の文化に触れる機会を設けるのも、去風流の在り方として残して行きたいと思っております。

今回大変好評でしたので、第2弾、第3弾とこの様な展示を続けてまいりますので、ご期待ください。

ページトップ